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走りの予感に満ちたスタイルと一体感を生み出すコックピット。“デュアリス”は、都市空間のあらゆるシーンを想定した、快適で心地よく、それでいてキビキビとすり抜けていく最高の機動力を完成させ、従来のSUVとは次元が違うクルマに仕上がっている。スポーツカーの速さやコンパクトカーの機敏性を第一に望むのであれば、別の選択がふさわしい。しかし、停止状態からの発進加速の瞬発力、車線変更や追い越し加速時のシャープな反応と伸び。さらに、いったんアクセルを戻し、再度踏み込んだ際の出足は、俊敏なアクセルレスポンスと圧倒的な加速性能が楽しめるクルマなのだ。さらに注目なのが、AUTOモードにしておけば、クルマの走行状態に応じて、電子制御で前後輪への最適なトルク配分を行うオールモード4×4を採用している。これにより通常は前輪駆動で効率的に走り、必要な時は自動的に4WDに切り替わる先進の4WDシステムだ。 この洗練されたデザインで都会的な顔を持つ“デュアリス”のハンドルを握り、僕の好きな季節はずれの海に出掛けたくなった。湘南でも外房でもなく、高速ドライブを思い切り楽しめる“いわき・小名浜”の海へ。 常磐自動車道を一路駆け抜ければ、そこは“いわき市”となる。距離的にも週末のちょっとした旅気分にはもってこいのスポットだろう。東京をスタートして、僕のお気に入り“デュアリス”で高速ドライブを充分堪能した頃、いわき湯本インターを降りる。ここから少しだけ走れば、今回の目的地・いわきの港へと到着だ。 |
いわきは、話題となった映画「フラガール」の舞台であり、ロケ地でもある。その温暖な気候に恵まれたいわきの魅力は、海沿いに位置する条件によるところが多いのだろう。 クルマを走らせ、昔からの小名浜の町並みを抜けて港に出る。視界が広がり、空と海の青い風景が迎えてくれる。この豊富な水揚げ量を誇る小名浜港の一角に、モダンな美しい建築物が訪れる人々の目を引いている。サンマの展示に初めて成功した水族館としてオープン当初話題となった「アクアマリンふくしま」だ。いわしやかつお、まぐろなどが泳ぐ大水槽は圧巻。こうしたいわき近海を再現した水槽を見ていると、熱帯魚が泳ぐ水槽を目にするときとは異なる興味でいっぱいにされてしまう。美しい建築&魅力的な水槽…大人にとっても充分に楽しめる水族館だと思う。そしてワンブロック離れて建つ「いわき・ら・ら・ミュウ」には、今朝水揚げされたばかりの新鮮な魚が並び、廉価で買い物ができる。活気溢れた魚市場に行くとつい興奮してしまうのは僕だけだろうか。ここで秋の新鮮な海の幸を味わえば、旅の欲求は充分に満たされるだろう。しかしまだまだ沢山のお楽しみが待っているからうれしくなってしまう。 |
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今晩の宿泊は、道後温泉、有馬温泉と共に「三箱の御湯」と呼ばれて日本の三古泉として長い歴史を持ついわき湯本温泉。その泉質は、含硫黄・ナトリウム塩化物・硫酸塩温泉というきわめて珍しく、温泉らしさを真から楽しめる湯である。多くの温泉宿が建ち並び、湯量の豊富さを物語っている。駅前の足湯では、多くの人がちょっとした待ち合わせの時間にもお湯を楽しんでいる。東京のような都市の時間とは違い、少し時間の流れ方がゆったりしているようだ。今晩は、おいしい海の幸をたっぷりと頂き、名湯にゆったりと浸かろうじゃないか。 午後の散策を楽しみながら、ちょっと贅沢なアフタヌーンティーでも楽しみたくなってしまった。こんな唐突な希望は無理かとは思ったが、地元の人の紹介で足を向けたのが、湯の岳中腹にあるという紅茶専門店「ウェルハース」。湯の岳のワインディングロードを駆け抜ける。ここでこんなドライブが楽しめるとは思いもしなかった。いくつものコーナーを抜ける。愛車“デュアリス”の軽快なコーナリングが心地よい。そしてたどり着いたのが山の中腹に建つ一軒のお店。ゆっくりとした時間と緑に包まれて過ごすティータイムは最高だ。テラスの先には大きく広がる太平洋のパノラマも拡がる最高のロケーションである。旅先でこんな隠れ家的なお店を見つけることも、今回の素敵な思い出になるのだろう。 |
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