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新東名高速道路を西へBMW 320i で奥三河まで足を伸ばす
新感覚のアミューズメント、新東名高速道路

新しい道が拓くと、そこを走ってみたくなる。
今号では、2012年4月に開通したばかりの新東名高速道路を
西へ向かって奥三河の湯谷温泉を目指した。

乗車したのは、新東名の開通と同時期にフルモデルチェンジした BMW320i 。
まだ見ぬ道を、新型の3シリーズが駆け抜けていく。

Photo:Koji Ohta Text:Nobuo Nakamura
Infomation
BMW 320i Sport

"BMW 320i Sport"
■エンジン:2リッター 直4DOHCターボ
■トランスミッション:
電子油圧制御式8速AT
■全長: 4,625mm 全幅:1,800mm 全高:1,440mm 重量:1,540kg
■燃料消費率(JC08モード走行):16.4km/l
■最高出力〈ネット〉:
135kw[184ps]/5,000rpm
■最大トルク〈ネット〉:
270N・m[27.5kg・m]/1,250∼4,500rpm
■車体本体価格(税抜):
470万円〜 ※エコカー減税対象
※2012年9月、クリーン・ディーゼル・エンジン搭載『BluePerformance』登場(予定)
  エコカー減税+クリーンエネルギー自動車補助金 対象

新感覚のアミューズメント、新東名高速道路

  2012年4月14日に開通した新東名高速道路は、御殿場ジャンクション(以下:JCT)で従来の東名高速道路から分岐し、 三ヶ日JCTまで約162km続いている。豊橋東JCTに至る全区間の開通は、2020年の予定だ。
  サービス面での大きな特長のひとつは、従来のサービスエリア(以下:SA)に代わる存在として、商業施設『NEOPASA(ネオパーサ)』などの魅力的な休憩施設が登場したこと。全区間に7ヵ所あり、地元の名産品やご当地の産物をテーマに、個性的なコンセプトでドライバーを楽しませてくれる。オープンした121店のうち、実に半数以上の67店が高速道路には初登場だ。

海風を感じる、伊豆半島でリフレッシュドライブ

※本紙の写真は、いずれも特別な許可を得て撮影されています

駿河湾沼津 新東名で唯一、オーシャンビューの開放感

地中海の港町をイメージした外観のように、周辺エリアから人・モノが集まる雰囲気は活気ある港のよう。驚きのマグロ解体ショーなど、観光で訪れても楽しい。

沼津ぶっかけうどん 790円 沼津ぶっかけうどん 790円

■静岡地小麦使用・自家製うどん 地粉屋(上り)

静岡産の地粉と国産小麦の絶妙なバランスで、人気の自家製うどん。麺のコシの強さに加えて桜海老、釜揚げしらす、黒はんぺん、山葵漬、地海苔と、名産ぞろいの『沼津ぶっかけうどん』は、うどんファンなら見逃せない。

マグロの解体ショー(下り)

■マグロの解体ショー(下り) ※上りでも実施

地元の生鮮や産物をそろえた『ロコファーム』では、毎日14時から「マグロ解体ショー」を開催。沼津港から直送されたマグロの頭部やカマを来場者に無料提供するほか、解体後は刺し身や寿司として即売される。

デラックスなトイレ(上り)

■デラックスなトイレ(上り)

高速道路にあるトイレのイメージを覆す、まるで高級ホテルを思わせるプレミアムなトイレ。とくに女性トイレはお城をイメージし、ゆとりある半個室のパウダールームや局面の手洗いボウルなど、くつろぎの空間が演出されている。

清水 カーライフ専門のショップや演出が楽しい

「くるまライフ、コミュニティーパーク」をテーマに、なんと実物の自動車やバイクを展示している。アパレル・セレクト雑貨などのお店が、高速道路に初出店。

■KUSHITANI PERFORMANCE STORE(上下線集約)

ライダーズジャケットの有名ショップが、高速道路に初出店。限定グッズとして販売されるウェア素材の小物や、上質なレザーを使用した雑貨など、バイクファンならずとも手に取りたい逸品が並ぶ。

静岡抹茶と小豆とバナナの
フレンチトースト(清水限定)
SET1,280円(単品980円)

■THE HIGHWAY STORE UNITED ARROWS LTD. LONCAFE(上下線集約)

日本初のフレンチトースト専門店である『LONCAFE』がプロデュースし、高速道路に初進出。イチオシは、甘すぎない豊かな抹茶風味が魅力の『静岡抹茶とあずきとバナナのフレンチトースト』。

静岡 静岡県内の各地から、名産品や名物料理が集合

日本一のお茶どころ静岡が誇るお茶を「見る」「香る」「味わう」体験型の店舗が魅力。東西に長い県内の各地から、名産品が集まる。

しずマルキッチン しずおかマルシェ(上り)

浜名湖天然うなぎ焼きおにぎり茶漬け
一杯300円

■浜名湖天然うなぎ焼きおにぎり茶漬け

浜名湖の天然うなぎと、40年継ぎ足しの秘伝のたれのコラボレート。刻みのりの香りとともに天然うなぎと秘伝のたれの味わいが、お湯に溶けて絶妙な余韻を残す逸品。さらさらと食べられるため、ドライブ中の小腹を満たすのにちょうどいい。

■STRICT-G(下り) ※ストリクト ジー

国民的アニメ『機動戦士ガンダム』の世界観を取り入れた、メンズアパレルショップ。バンダイのオリジナル商品はもちろん、『EDWIN』『JAM HOME MADE』『SWANS』などとコラボした商品ラインナップが魅力。


わさびの門前 生わさび
1本700円

■わさびの門前 生わさび

わさび発祥の地である静岡県有東木(うとうぎ)で、徳川家康公に献上以来、400年17代にわたってわさび田を守り続けてきた、日本最古のわさび農家で栽培された根わさび。生産者の愛情が詰まった、風味と辛味の豊かな大ぶりのわさび。

掛川 街道の飯屋をイメージした、気軽で親しみのある空間

ふと立ち寄った旅人が、リラックスできる和みの雰囲気。オリジナルのハム・ソーセージや駿河湾の海産物をそろえた『手作り工房』が見どころ。

遠州森町 東海道の宿場町へ、まるでタイムスリップするよう

回廊の整備された宿場町風のデザインが、まるで別世界のような心地よさを演出してくれる旅の休憩処。地域の特産物が並ぶショッピングコーナーも、情緒ある風情。


掛川お茶ラーメン 550円

■ピーターパン(上り)

掛川PA限定の『掛川お茶ラーメン』は、TV・雑誌でも取材殺到の大人気メニュー。スープに掛川産のお茶の葉を使用しているのがミソ。お茶の風味のあっさり塩味スープは何杯でもイケる。


お茶きんつば 1個150円円
写真はイメージです

■森の楽市茶屋(下り)

森町の特産「治郎柿」の柿きんつばや、名産のお茶を練りこんだ茶きんつばなどが人気の和菓子店。とくに実演販売される焼きたての「お茶きんつば」は、ぜひ味わいたい一品。

浜松 楽器の街「浜松」らしく、テーマは音と音楽

定期的なライブ演奏を行うなど、音に関わる演出やミュージックスポットで、ドライブする人たちに憩いの時間を与えてくれる。


浜松餃子 525円(単品10個)

■石松ぎょうざ(上り)

餃子の消費量、全国トップクラスの浜松で、元祖とされる石松本店の餃子。カリッとした皮に野菜がたっぷりと閉じ込められた餃子は、食べ応えがありながら、サッパリともたれにくい。そえられた、もやしがワンポイント。

■ミュージックスポット(上り)

クラシックやジャズなどの音楽イベントを、定期的に開催。運が良ければ、贅沢な無料コンサートに遭遇できる!?
【イベントプログラム】 http://jp.yamaha.com/events/music_spot



中京の奥座敷、湯谷温泉がおもてなし

  東京に箱根が、大阪に有馬があるように、名古屋の人々が親しむ温泉街のひとつに湯谷温泉がある。景勝地の鳳来峡(宇連川)沿いに広がり、日本百名湯にも選ばれる名湯だ。これまで、首都圏では馴染みが薄かったが、その理由はアクセスによるもの。名古屋インターチェンジ(以下:IC)からは1時間半ほどで到着できるが、東名高速の東京ICからだと浜松西IC経由で約4時間もかかってしまう。そこに、新東名が開通。東京からのアクセスは、1時間近く短縮された。
  開湯伝説によれば、ほど近い鳳来寺山の山頂付近に広がる鳳来寺の開祖、利修仙人により1300年前に発見されたとされる。泉質は塩化物泉で、効能はリウマチ性疾患、創傷、慢性湿疹、婦人病、更年期障害など幅広い。加えて鳳来峡の渓谷美が、湯谷温泉の最大の魅力だ。澄んだ渓流と荒々しい岩肌、さまざまな木々が織りなす自然のアートは、とくに紅葉の色づく季節に見ごたえがある。
  宇連川沿いには、鉄道ファンに愛されるJR飯田線が走り、撮影スポットとしても人気だ。沿線情緒を醸し出す街並みは、泊まるだけではもったいない。周辺の小路を縦横に散策して、自然と歴史にふれたい温泉地だ。

奥三河・湯谷温泉 湯の風 HAZU

宿泊は、宇連川を見晴らす絶景の宿「湯の風HAZU」へ。部屋に入れば、窓の眼下には渓谷の大パノラマが広がっている。鳳来峡を望む、露天風呂も絶景だ(時間帯で男女交代)。豊富な湯量を受けた源泉 掛け流しの露天風呂や、風情ある大浴場に浸かりながら見る渓谷の美しさは、長旅の労をねぎらってくれる。食事は、三河湾の海の幸、清流の川魚、地元の山菜をふんだんに使った創作の和懐石。どこか懐かしく、心あたたまる郷土料理を愉しみたい。

〒441-1605 愛知県新城市能登瀬上谷平4-1
TEL 0536-32-1211 (受付時間 9:00〜21:00)
■チェックイン/12:00 ■チェックアウト/12:00
■料金/1泊2食付き、1名様1万3,800円〜2万5,800円

公式サイト





高速走行から山岳スラロームまで、意のままに駆けるBMW 320i

   東京〜名古屋を結ぶ大動脈、新東名高速道路の交通量は多い。前方を走る大型トラックや長距離バスなど、追い越すための車線変更が多くなる。加えて、それぞれ個性的な『NEOPASA』をチェックするために、本線からの出入りの機会も頻繁だ。
 こうした加減速の多いドライブシーンで、新型のBMW320iはその実力を遺憾なく発揮してくれた。先代の320iに比べ、ターボ過給によってエンジンの出力が大幅にアップ。シフトレバー横のスイッチでパワーモードを選択すれば、体をシートに押し付けるほどの加速を見せる。それでいて、静粛性は高い。室内を見渡せば、グッと内装の質感はアップし、パワーシートやアイドリングストップなどの装備も充実している。
 新東名を下りて峠越えに差しかかると、今度は入念にチューニングされたサスペンションと、BMWがこだわり続ける50:50の前後の重量配分が高次元のコーナリング性能を見せてくれた。路面に吸い付くような安定性と、切った分だけノーズを曲げる正確なハンドリングで、思い描いた通りにコーナーを抜けていく。その楽しさは、到着を先に延ばしてでも“運転し続けたい”という衝動に駆られるほどだ。
 新しい道に誘われるように、新東名を越えて奥三河を目指した今回の旅。フルモデルチェンジを果たしたBMW320iは、高まった走行性能や居住性に加えて、燃費も全行程でリッター14kmと極めて優秀で、我々を“もっと遠くへ”いざなってくれているようだった。どこまでも走れるような高揚感を抱いたまま、我々は後ろ髪を引かれる想いで東京へ向かった。

   
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